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2008年5月30日アーカイブ

うつ病が女性に多いわけ

うつ病は、男性よりも女性に多い病気です。発病の頻度は男性の約2倍と言われています。うつ病の原因自体がまだ明らかになっていないので、発病の頻度になぜ性差があるのかもハッキリとはわかっていないのですが、次のようなことが言われています。「女性は男性に比べて、月経周期や妊娠などで内分泌(ホルモン)の変動が激しく、その影響があると考えられています。たとえば、産後うつ病や更年期うつ病の発病には、急激な内分泌の変動が関与していると言われています。また、女性を取り巻くさまざまなライフイベント(就職、結婚、出産、離婚など生活環境に変化や影響をもたらす生活上の出来事)やストレスが負荷となって、うつ病にかかりやすくしている可能性があります。決して望ましい状況ではありませんが、子育てや介護は女性の肩にかかってきているのが現実ですし、職場でも30代、40代の女性の労働力(頑張りや無理)があてにされている面があるのではないでしょうか。深夜の電車内で、残業を終えた女性達の姿を見かけることは珍しくないはずです。

スーパーウーマン・シンドロームをご存知ですか?

現代の女性は、多様化する価値観の過渡期に位置すると言われています。精神科医の某氏は、「母親が娘として生きた時代は、娘が今生きている時代の直接的なモデルにはなりがたく、母娘間、嫁姑間の価値観の伝達は一昔前よりいっそう難しくなった」と述べています。つまり、対男性だけでなく、本来ならば、お互いに共感し、支えあうことが出来るはずの女性同士の間で生じる価値観のずれや、それに伴う摩擦が女性達の新たなストレスになっているというのです。たとえば、夫婦間の家事や育児の分担、子育ての方針、職業に対するモチベーションや考え方は、同じ女性でも世代によって、また個々人によって、大きく異なっています。(つづく)

 

現代社会はストレスに満ちています。職場では急速に進むIT化についていけずに不安を抱え、地域社会では人間関係が希薄になって孤独に悩み(或いは人間関係が疎ましくなって悩み)、家庭では子育てに不安を感じる人たちが増えています。 こうしたストレスが引き金になって、うつ病にかかる人も少なくありません。現代は、誰もがうつ病にかかる可能性がある時代だといえるでしょう。特に女性は、男性に比べてうつ病にかかりやすい傾向があります。 しかし、うつ病は早期に発見して適切な治療をすれば治ります。そのためにも、うつ病とはどのような病気なのか、どのような人がうつ病にかかりやすいのかを知っておくことが大切です。

うつ病はよく"心の風邪"にたとえられます。 うつ病を経験した人たちは、「そんな生易しいものじゃない」と反論していいのですが、それはこの比喩が、病気の程度のことではなく病気の頻度-つまり「誰でもかかる可能性がある」という意味をこめたものだからです。100人のうち4~10人が一生の間に一度はうつ病にかかることを知っていただければ、その頻度が決して少なくないことが判ると思います。「4~10人とは、ずいぶん幅があるじゃないか」と思われるかたもいるかもしれません。これは、調査方法の違いからくる幅でもありますが、うつ病にかかったひとが必ずしも病院で受診するとは限らないので、正確な数字を知るのが難しいせいでもあります。 うつ病にかかっているのに病院を訪れない人たちのなかには、病気だとは思わずに、「甘えている」「怠けている」などと自分を責め「皆に迷惑をかけている」と悩み、自分の世界に引きこもってしまうひともいます。また、心の病気に対する誤解から、「心の病気は弱い人間がかかるものだから、知られると恥ずかしい」「心の病気は治らない」「心の病気とからだの病気は違う」などと考えて、誰にも相談できずにいるひともいます。 うつ病の患者さんたちは、うつ病という病気そのものの苦しみだけでなく、病気を抱えたことによる葛藤や孤独を体験しています。それは必然的に、うつ病にかかったひとたちを取り巻く周囲のひとたちも同様に悩み、苦しんでいることを容易に想像させます。そう考えると、もはやうつ病は周囲も他人事ではなく、皆が理解し、かかわっていく病気であると言えるのです。

ある方が、うつ病のことを"こころの寿命"と表現されていました。たくさんの意味を持った表現だと思いますが、「からだの寿命が尽きてしまったひとのことを、頑張りが足りないと言えるのか?医者にかかれば寿命は尽きないのか?」という意味もこめられているそうです。

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