うつ病が女性に多いわけ
うつ病は、男性よりも女性に多い病気です。発病の頻度は男性の約2倍と言われています。うつ病の原因自体がまだ明らかになっていないので、発病の頻度になぜ性差があるのかもハッキリとはわかっていないのですが、次のようなことが言われています。「女性は男性に比べて、月経周期や妊娠などで内分泌(ホルモン)の変動が激しく、その影響があると考えられています。たとえば、産後うつ病や更年期うつ病の発病には、急激な内分泌の変動が関与していると言われています。また、女性を取り巻くさまざまなライフイベント(就職、結婚、出産、離婚など生活環境に変化や影響をもたらす生活上の出来事)やストレスが負荷となって、うつ病にかかりやすくしている可能性があります。決して望ましい状況ではありませんが、子育てや介護は女性の肩にかかってきているのが現実ですし、職場でも30代、40代の女性の労働力(頑張りや無理)があてにされている面があるのではないでしょうか。深夜の電車内で、残業を終えた女性達の姿を見かけることは珍しくないはずです。
スーパーウーマン・シンドロームをご存知ですか?
現代の女性は、多様化する価値観の過渡期に位置すると言われています。精神科医の某氏は、「母親が娘として生きた時代は、娘が今生きている時代の直接的なモデルにはなりがたく、母娘間、嫁姑間の価値観の伝達は一昔前よりいっそう難しくなった」と述べています。つまり、対男性だけでなく、本来ならば、お互いに共感し、支えあうことが出来るはずの女性同士の間で生じる価値観のずれや、それに伴う摩擦が女性達の新たなストレスになっているというのです。たとえば、夫婦間の家事や育児の分担、子育ての方針、職業に対するモチベーションや考え方は、同じ女性でも世代によって、また個々人によって、大きく異なっています。(つづく)
