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CO2ビジネス、これまでにない好機の最近のブログ記事

持続可能性時代へのスキル

現在の人間世界は、毛虫が変容(変態)して蝶になることに例えられる。

「時代遅れの生きているシステムが、自分自身の新しいシステムへの進化のときに、いかに抵抗するか」という話である。

このたとえから、私たち自身が持続可能なグローバル社会を達成するプロセスを完遂するために必要な「4つのスキル」がわかる。

4つのスキルとは、

1)全体的に、または、ホリスティックに考え、見るスキル
2) 将来に対する前向きのビジョンを作り出すスキル
3)協力して努力するため、同じような意見や考えを持った人々を見つけるスキル
4)いま使える資源を、新しい方法で用いるスキル

このうち、3)と4)について、考察を加えてみたい。

3)協力して努力するため、同じような意見や考えを持った人々を見つけるスキル

「生きているシステム」について教えるうえでホリスティックなアプローチを取るために私自身が用いているスキルのひとつは、多種多様な聴衆に話をすることだ。私は毎回の講演を、その特定の聴衆の世界観 -- つまりその人たちの「物事のあり方」に対する理解 -- について学んだことに合わせて話をする。ということで私は、世界のさまざまな場所の、企業、学問、宗教、科学、環境、政府関連の場をあちこち移動し、また、よりよい世界を作りたいという共通の関心で集まった、様々な背景や職業の人々からなる多くのグループにも話をしている。ここから私は、なぜ私たちがこれらの様々に異なる見方のすべてを統合する必要があるか、かなり理解することができるようになった。またこのような経験から、世界中の友人や同僚からなる、多様で相互支援的な基盤を得ることもできた。

 

 

世論調査家であるポール・レイは、アメリカ人とヨーロッパ人の価値観を調査して、『TheCulturalCreatives』という本を著した。これは、よりよい将来を作り出すために懸命に努力をしている人々を理解するための、すばらしい書である。そして、彼の『The New PoliticalCompass』という新しい本がまもなく出版される。この本の中で、彼は、米国の有権者の政治的立場が、新しいカテゴリーに大きくシフトしていることを明らかにしている。

この新しいカテゴリーとは、左派でもなく右派でもなく、彼が「新しい進歩主義者」と呼ぶものである。米国の成人のうち36~45%を占める"この新しい政治スタンスは、政治の中でも最大のセグメントを占めており、彼らは基本的には政治家に代表されていない層"である。レイ氏は、このような人々を以下のように定義している。「新しい進歩主義者は、諸問題のはるか先におり、国家主義的な利害より
も、地球の利害を重要だと考え、センチメンタルな環境主義よりも、環境的な持続可能性を、ヒーロー的なモデルよりもフェミニズムを、個人的な野心よりも個人の成長を重視し、宗教的右派以上に、グローバル化する巨大企業を糾弾する」。

これを見ると、人間のニーズのホリスティックな理解が、非常に大きく育っていることがわかる。もし政治家が、この新しい進歩主義者の問題に対する考え方を反映する政治要綱を作ることができれば、選挙に出られるばかりではなく、簡単に勝利を収めることができるだろう。

その一例が、米国連邦議会議員デニス・クスィニッチの地滑り的勝利である。価値観や優先順位のこの同じパターンが、おそらく日本の有権者の中にも、同じぐらいの重要性を持って広がっているのではないかと思う。そのような有権者を代表する政治家がその勢いを引き出すのを待っているのではないか。

 

私が言いたいのは、持続可能な将来を求め、そのために喜んで活動しようという、同じような意見や考えを持った人々の数が、急速に増えているということだ。米国やヨーロッパでは、平和運動や環境団体、禅、合気道、気功やヨガのトレーニングセンター、健康食品店、オーガニック生産者の協会、"Unity andReligious Science"などの新しい宗教や、新しい政治や代替的なライフスタイルを求めるグループ、またそれほど目にはつかないその他多くの場所などをのぞいてみれば、そのような人々が見つかる。

たとえば、私はちょうど、バハマ諸島のシヴァナンダ(Sivananda) 道場でおこなわれた、世界中から集まった訓練中のヨガ教師に講演をするという、1週間の出張から戻ってきたところだ。彼らは、西洋の科学者たちの話を聞くのと同時に、「結合」を意味するヨガという古代ヴェーダ科学を学び、実践していたのである。
そこでは一人の医者が、ヨガと西洋科学の身体的運動との違いについて、講義をした。彼によると西洋科学では、身体の肉体的な側面についてしか教えないが、ヨガではエネルギー(気)や精神の側面も含め、より全面的な身体のシステムについて教える、との指摘だった。このより全体的なシステムは、日本の「言霊」など、ヨガ以外の古代科学でも教えられていた。ここから、癒しの術の、まったく異なる概念や実践がでてくる。より効果的で費用もかからない自己治癒をくじくような、西洋医学の浪費型介入よりも、自己治癒を重視する考え方ややり方である。これらの道場で訓練を受けたひとりひとりのヨガ教師――年に何千人も――が、新しいヨガセンターを開き、よりたくさんの人々に、精神に深く根ざした、健全な持続可能な将来に対するその価値観や実践を教えていく。

 

実行している人々の数だけ、自分たちの持続可能な将来を築くためのさまざまな方法がある。私は、あなた自身の関心や才能をあわせて用いることができるような側面、つまり、あなたが本当に楽しめるものに取り組んでみたら、とアドバイスをしよう。そうすれば、あなたの情熱があらゆるマイナス面に打ち勝ち、あなたの熱意に他の人々も一緒に活動しようと惹きつけられるだろう。自分のネットワー
クがしっかりと育つまで、異なるが関連することをやっている人々と話をし、協力体制を築いていこう。

インターネットは、あなたの地域や世界中で活動している、同じような考えや意見を持った人々を探し出すのに、すばらしい場である。

一にも二にも、ネットワーキングが大切なのだと思う!

4) いま使える資源を、新しい方法で用いるスキル

少し前の近代技術やポストモダン技術の時代も、現在の情報技術の時代も、「技術が進歩すればするほど、より大きな便益をもたらしてくれるので、すべての人にとって、よりよく、より幸せな将来がやってくる」という前提に根ざしている。しかし、ホリスティックな観点から見てみれば、技術だけでは、私たちの幸福を保証できないこともわかる。技術的生産の持続可能性そのものさえ、保証することはできないのである。私たちは、むしろ、「なぜ」いまの技術が持続可能ではないのかを、自然の中に見出し、自然からよりよい方法を学ばなくてはならない。

人間の技術はつねに、自然からインスピレーションを得てきた。私たちは、人間の技術の中で、糸を紡いで織るクモ、多層階の泥の住居を建築するシロアリ、穴を掘るモグラやアナグマ、潜水するクジラ、超強力な糊を作る二枚貝、飛ぶ小鳥、反響で場所を知るコウモリ、計算する脳などを真似してきた。

 

いまでは、自然のナノ世界を観察することからインスピレーションを得た、ナノテクノロジーの新しい波が押し寄せている(たとえばhttp://www.arn.org/docs/mm/vidgraphics.htmでは、バクテリア・モーターのアニメーションが見られる)。この10年間で、私たちは、バクテリアの95%が、これまで見たこと
もなかったような驚くべきインフラを有した複雑な都市に住んでいることを見出した。高層ビルや運河、橋もあるのだ。

私たちの身体の中には、有核細胞ひとつあたり、約3万もの"リサイクルセンター"が存在する。この数を100兆個という細胞数でかけ算をすれば、あなたの身体が、自分を健康に保とうと、身体を構成しているタンパク質のリサイクルにどれほど真剣であるか、わかるだろう!

ナノ世界は、私たちが裸眼で見ているマクロ世界よりも、何十億年も長い進化の歴史を有している。いまになってやっと、私たちは、自然がどのようにして、私たちの知っているなかでもっとも驚くべき物質を生み出しているかを見る機器を、手にしたのである。ジャニン・ベニュスの『Biomimicry』に明らかにされているように、大きなニュースがある。私たち人間は、炭化水素を力任せに「熱し、叩き、処理して」、その過程で96%も無駄にしながら製品を製造しているのに対して、自然は、クモの絹や真珠貝などのすばらしい物質を、まったく無駄を出すことなく、常温で炭化水素から作り出しているのだ!

 

自然の製造は、私たち人間の製造よりもはるかに高度であるということだ。そして、自然に対して十分な敬意を払い、自然のやり方を学ぶべきときである。私たちは、自然を単に"私たち人間だけが使う大きな資源"として見るような、あるひとつの種を残りの世界から分けて考えるような見方ではなくて、"私たち自身は自然の重要な一部である"と見ることを学ばなくてはならない。

いったん、私たち自身を、自然の畏るべき複雑な生きているシステムの「中」に存在するもの、人間の前に現れた無数の種よりもかなり成熟度も洗練度も低い新参者の種であると考えることができれば、人間という種として、協力的な持続可能性に向けて、急速に成熟度を高めていけるだろう。そうすれば、生物としての基本を解決でき、より自由に、私たちにしかない反省的な人間の心を探索し、育
てていくこともできるだろう。
この理由から、私はあなたがた新世紀世代の未来を手中に握っている能力ある人々に、そのキャリアの最初に、自然の生きているシステムの教えに対し、十分な謙譲の念を抱いて、自分自身の頭や心を開いてほしいと思う。体系的に、そしてホリスティックに考え、見るスキルと、現在ある資源を新しい方法で用いるスキルを学ぶこと。将来に対する前向きなビジョンを作り出し、協力して努力するため
に、同じような意見や考え方の人々を見出すことを学ぶこと。
このようなスキルが身につきさえすれば、もうあなたを止めるものは何もないだろう!
あなたの曾孫たちに、彼らの持続可能な現在を作り出すうえであなたの果たした役割を、どのように誇らしげに語ってもらいたいかを、ただちに、進化論的な視点から自問することからはじめよう。

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