ホンダの福井威夫社長は22日、共同通信などのインタビューに応じ、ハイブリッド車やディーゼル車などで環境対応車の開発戦略を加速し、先行するトヨタ自動車を追撃する意欲を見せた。
福井社長は「来年初めに発売するハイブリッド専用車で、(トヨタの)『プリウス』と真っ向勝負する。その後も車種を追加し、環境に優しい企業イメージでトヨタを上回りたい」と対抗心をあらわにした。
排ガスを浄化するディーゼル乗用車も来年、国内市場に投入する方針を説明。「ガソリン車より燃費が良い上、加速も力強い。環境対応車は当面、中型車以上はディーゼル、小型車はハイブリッドですみ分ける」と戦略を語った。
円高が進む中「1ドル=90円台になっても戦える体力をつけなければいけない」と、国内生産拠点を強化する考えを強調。2010年にも埼玉県寄居町で稼働する新工場など2拠点への投資額を当初予定より2倍の1580億円に増やし、最新の生産技術導入で競争力を高めるとした。
また、トヨタ同様、これまで「社員の自主的な活動」と位置付け、残業代を一部しか支払っていない社内の品質管理(QC)活動を見直す意向も表明。「(QC活動に参加していたトヨタ社員を過労死と認定した名古屋地裁の)判決をよく研究したい」と述べ、残業代の支払い拡大などを検討する姿勢を示した。

