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アクリル絵具と様々な技法

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人類が最初に土や炭末などを顔料として、洞穴の壁に絵を書いたのは2万年以上も前のことでした。

媒材(メディウム)は、脂・水・乳・尿などでした。以来人々は、捜索の欲求と保存の可能性を求め、フレスコ・テンペラ・水彩・油彩など絵具の歴史を作り続けてきました。着色剤を石灰で溶くフレスコ、顔料を卵で練るテンペラ、アラビアゴムで練る水彩、脂と練る油彩、膠(にかわ)で溶く日本画絵具、それはまさに、色を定着させるために、顔料をどんなメディウム(媒材)で加工するか、開発の歴史でもあったわけです。

今世紀になって出現したアクリル絵具は、アクリル樹脂をメディウムとした顔料を水で薄めて描く、扱い方のやさしい科学の絵具です。

しかしその特性は多様で、現代美術の領域を一気に拡げることになりました。

 

アクリル絵具の特性

・透明で発色が鮮やか、明るい

・速乾性なので、重ね塗り、厚塗りが自由

・耐候性にすぐれ、退色・変色がない

・固着力が強いので、何にでも描け、また接着剤としても使える

・伸縮・曲折に強いので、作品を巻いても亀裂や剥落が少ない

・毒性がない

・耐水性がある-水で溶いて使用するが、乾くと耐水性を帯びる

これらの特質は、アクリル樹脂に起因する特徴であり、当然、技法の多様性に結びついていきます。

 

水彩的技法  水の薄め具合により、にじみ・ぼかし・かすれ・透明の重ね塗りで表現が出来る。ホワイトを混色すると不透明水彩的になる。

油彩的技法  厚塗り・透明・不透明が自由。メディウム使用により古典的画面も構成することが出来る。

エアーブラッシ技法  絵具粒子が細かいので、吹き付け表現にも適する。速乾性なのでグラデーションにはコツが必要。

マスキング技法  色と色の境目をくっきりさせる技法。テープ・シート・液体などで着色しない部分をマスキングして描く。

マチエール技法  絵具やメディウムに砂や紙など、身近なものを入れて、ユニークな素地を作る。モデリングペーストで盛り上げたうえで削ることにより、レリーフもできる。

コラージュ技法  メディウムで色々なものを接着する。

ハッチング技法  個展やデッサンの表現のひとつ。細めの筆で上から下へ、左から右へと、斜めに交差させながら描くことにより立体感を出す技法。

そのほかにも、ひっかき・削り・壁画・版画・シルクスクリーン・点描・他の画材との混合など、自由な表現ができる。

 

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このページは、miyabieが2008年7月19日 12:27に書いたブログ記事です。

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